高校中退・不登校・中卒でも、高卒認定で新しい道を開ける。
「高卒認定」正式には「高等学校卒業程度認定試験」と言い、文部科学省が高校卒業と同等以上の学力を有していると認めてくれる試験です。平成17年度までの大検に代わり誕生しました。高校を中退したけど今後の進路に悩んでいる、小・中学校のころから不登校で高校生活が不安、などと思っている人に高卒認定は新しい道を開いてくれます。
高卒認定は『その年の3月末日までに16歳以上になる人』なら誰でも受けられます。合格者には大学や短大、専門学校の受験資格が与えられます。高校が合わないなあとか、学校が辛いなあと思ったとき、自分のペースで勉強を進めて高卒の資格がもらえる高卒認定を受験すると良いでしょう。すでに高校の単位を持っている科目については試験が免除されます。ただし、18歳以上にならないと合格の効力は生じないので、18歳未満で合格した人は、注意する必要があります。
高校だけが絶対じゃない。自分に合った進み方を選択できる。
高卒認定を受験する人の中には、高校には行かず働いていたけどやはり大学に行って勉強したい、という人や、18歳になるのを待たずに海外の大学に行きたい、という人もおり、高校が絶対の選択肢ではない、ということがわかります。高校に行かずとも、自分の道を自分で選び、自分の時間を自分の為に使い、自分と向き合うことで新たな発見もあるでしょう。まだ進路に悩んでいるという人も、高卒認定を一つの目標と定め勉強すれば、取得したときに自信や達成感につながり、新しい自分を見つけられるかもしれません。自分で考えた道の上を自分で歩く、高卒認定はそんな人に向いている制度です。
試験実施は年2回。あせらずに勉強すれば必ず合格できる。
試験は年に2回あり、合格したその年度内に大学を受験することも可能です。高卒認定の難易度は高校基礎程度で試験方法はマーク式なので、あせらずに勉強すればさほど苦労せずに合格することができるでしょう。少しずつ自分のペースで合格科目を取っていく人もいれば、全科目を一回で合格する人もおり、試験にのぞむ体勢は人によりさまざまです。なかには、中学を卒業してすぐに受験する人もいます。
高卒認定試験は、8月 富山県農協会館(富山市新総曲輪2番21号)
11月ボルファートとやま(富山市奥田新町8番1号)で実施されます。
受験料は、
3科目以下は4500円
4科目以上6科目は6500円
7科目以上9科目は8500円 別途必要です。
高認は自分の時間を有意義に使う、ひとつの選択肢。
高卒認定を取得した後、さらに道は広がっていきます。大学に進学したい人は受験に備えて勉強を始め、進路はまだ考えていない・決めていないという人は趣味やアルバイト、ボランティアなどに打ち込んで自分を磨く時間を充分に持つことができます。最近では社会人入試やAO入試などを採用している大学もあるので、自分の特徴を活かして大学に進学することも可能です。自分の時間をいかに有意義なものにするか、高卒認定はそのきっかけを与えてくれるかもしれません。